弊社が記事の提供を受けている Sgame によると、中国を中心に「ブラウザゲーム」が市場を拡大しているという。オンラインゲーム大国である韓国においても、ブラウザゲームはその数を広げているようだ。
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ブラウザゲームは Web ブラウザでプレイできるゲーム。通常のオンラインゲームはダウンロード?インストールが必要で、OS などのプラットフォームに制限がある一方、ブラウザゲームにはプラットフォームの制限がなく、いつでもどこでも楽しめるという手軽さで人気を集めている。
そんなブラウザゲームの注目作である「デスターレ」の CBT(クローズドβテスト)を控えたスミスアンドモバイル株式会社に、Sgame との共同インタビューの形でお話をうかがった。
● 携帯電話向けゲームからオンラインゲームの世界へ
スミスアンドモバイルは、もともとは韓国で携帯電話向けのモバイルゲームを提供していた企業だ。2006年より、日本においてもモバイルゲームを提供しているが、アクション、RPG、SLG など、バラエティに富んだラインアップで、スピーディにゲームをリリースしてきた。
今年より、本国においてもブラウザゲームを新しい柱として、本格的にオンラインゲームに参入することとなったという。
3月26日に CBT の募集が開始された「デスターレ」は、戦略シミュレーションタイプのブラウザゲームだが、「成長が目に見える」ことが最大の特徴とされる。1ターンは約15分とされ、じっくりと遊ぶのが主流スタイルの SLG の中では比較的ソフトに遊べるゲームだそうだ。
スミスアンドモバイル オンラインゲーム事業部 部長の細井貴之氏は、モバイルゲームの世界からオンラインゲーム事業に参入するにあたり、ブラウザゲームを選んだ理由として「開発コストが比較的安価であることに加えて、ユーザーの層が広げられること」を挙げる。
PC にインストールするタイプのゲームは、プレイヤーはやはりコアな層に限られてしまうものだ。ブラウザゲームであれば、ライトユーザー層にもリーチできるとの読みだ。
パッチが不要で、アップデートやメンテナンスが比較的容易に行えることから、プレイヤーの声をゲームに取り入れやすい点もブラウザゲームの大きな強みだ。
ブラウザゲームのメリットに加え、モバイルゲーム開発会社としての強みをいかした、モバイルゲームとの連動も想定しているという。これまで、オンラインゲームと携帯電話の連動の成功例は少ない。もともとモバイルゲームを提供していたスミスアンドモバイルであれば、モバイル連動にも大きく期待できそうだ。
● ブラウザゲームを盛り上げる突破口になりたい
Sgame の祖父江氏にうかがったところ、日本のブラウザゲームは現在、一極集中化している上に、どれも似たり寄ったりという印象を受けるという。だからこそそこに大きな「可能性」があるのでは? と、祖父江氏はブラウザゲームの今後に期待を寄せている。
ブラウザゲームは中国において大きな勢力となっており、ちょうど韓国におけるオンラインゲームと同様な地位を占めている。その波が大きなうねりとなって日本に押し寄せる可能性は高い。
スミスアンドモバイルは、「デスターレ」以降、年内に5?6タイトルは動かす予定であるという。さまざまなジャンルのブラウザゲームを用意しているが、クライアントインストール型のものは一切用意していないとのことだ。
「ブラウザゲームを盛り上げる突破口になりたい」と細井氏は述べる。
※当記事は DTC Japan の提供する MMORPG 情報サイト「Sgame」との共同インタビュー記事です。
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引用元:
エミルクロニクル(Econline) 総合サイト